引用元: https://hobby7.5ch.net/test/read.cgi/occult/1129644145/


snow-mountain-gd3805fb19_640


307: 
全裸隊 ◆CH99uyNUDE ID:+AN1Fcxp0
ふかふかの雪に膝まで潜りながら、ラッセルが続いている。

気温はマイナス10度前後だろう。動き続けるには手ごろな気温だ。

西の空、高いところで雲が風に吹き散らされ、目に見える範囲で3箇所ほど、山裾から湯煙のように雲が立ち昇っている。


天気が崩れる前に冬季小屋までは行けそうだ。

竹竿を細く割り、赤い布切れをつけた目印を要所で立てながら来た。

ここまで、何本使ったろうか。

天候の急変で方向を見失うような事でもあれば、その竹竿が頼りだが、離れ過ぎず近過ぎずという加減が、案外難しい。


振り返る。

俺たちが歩いてきた経路に沿って、小さな赤い布切れが、ちらちら光っていた。


前方に冬季小屋が見えてきた。頭上、灰色の雲が広がり始めていた。

晴天の名残など、すぐに失せてしまうだろう。

小屋をどこかへ運び去ろうという勢いの風。

壁に突き刺さり、めり込むような雪。


吹雪の一夜というのは、やはりどこかしら不安だ。

朝になっても吹雪はやまないが、多少は静かになっていた。

小屋の外にあるトイレへ行こうと扉を開けた。

308: 全裸隊 ◆CH99uyNUDE ID:+AN1Fcxp0
そこらじゅうで、小さな赤い布切れが光っていた。

風に吹かれ、しなった竹竿の先、赤い布切れが激しく揺れている。

その赤が、目にうるさい。

見渡す限り、雪原は赤い布を結びつけた竹竿だらけだ。とても数え切れない。

トイレへの行き帰り、呆然とそれを見つめた。


風が強まり、視界が霞んだ。

あっという間に白一色の世界に引き込まれた。

赤い布切れなど、もうどこにも見えない。

晴れたら、俺たちが立てた竹竿以外、きっと残っていないだろう。

小屋に戻ってから、そう思った。


Sponsored Link


おすすめ記事



227: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ ID:kCazRrAc0
知り合いの話。


幼少時、実家の裏山で得体の知れない物を見たという。

山道を歩いていると、すぐ目の前を黒くて長い物が通り抜けたのだ。大きい。

蛇がするように横方向に見をくねらせながら、あっという間に藪の中へ消え去る。

それが通り過ぎた道の上には、粘液を思わせる光った筋が残されていた。

幸運だったのかどうか、彼の方にはまったく興味を示さなかったという。


家に帰ってから、父親に見たことを報告した。

「鰻だろう。あいつら川から川へ移動する時、地の上を這いやがるんだ」

縄をなう手を休めずに、平然と親父さんは答えた。

釈然としない彼はこう付け加えてみる。

「僕よりずっと大きかったんだけど・・・」


親父さんは生真面目な顔で頷きながら断言した。

「大鰻だったんだな」

この話題が続くことはそれきりなかったという。

233: 本当にあった怖い名無し ID:b3A1zvsT0
愛媛某所で、ぽっかりと時間ができたのでぶらぶらしていた。

四国は初めてで、何より珍しかったのはミカン収穫のためのモノレール。乗ってみてぇな、なんて思いながら畑の側をうろうろしていたら、地元のおっちゃんと知り合った。最初は怪しまれていたけどね。


暇にかまけていろいろな話をした。近所に若者が少なくなっているのと、おっちゃんが話好きなのとで、ずいぶん仲良くしてもらった。


その時にタヌキの話を聞いた。畑の上の方の道は隣村まで続く一本道で今でこそ車が通れる道だが、昔は軽トラも通れない道だった。

夜この道を行き来するとタヌキに化かされて、道に迷うのだという。


234: 本当にあった怖い名無し ID:b3A1zvsT0
話に対する俺の食いつきが良かったので「じゃあ、実際に見せてやるよ」と、おっちゃんが案内してくれた。

その道の左は山、それも見上げるような斜面で登ろうと思っても登れるものではない。

そして右は谷、木がうっそうと生い茂り、木を抜けたとしてもどこまで転がり落ちるかわからん急な傾斜だった。

「いまは車も通れる」なんて言っていたが、すれ違うのは難しそうだ。

「ホントに一本道ですね」
「おうよ」
「ここで迷うんですか?」
「おう、ここで道に迷うんじゃ」
「どうやって?」
「そんな事知らん、タヌキに聞けや」
「狐じゃなくてですか?」
「ここは四国じゃ」
「あー、そーか」

俺が、でもやっぱりこの一本道で迷う事はあり得ないと言うと、「だから不思議なんじゃ。入り組んだ道で迷えば不思議でもなんでもないじゃろ?この一本道で迷うから『タヌキのせいだ』って話になるんじゃ」と言われた。納得できたような、いまいち納得できんような。

その後、行政に対する愚痴が始まったので切りの良い所で逃げてきました。えーと、大した話でもなく長文すみません

247: 金太 ID:uBXe5uNg0
>>233
あれに乗って山を降りようとして、ブレーキをかけた途端バランスを失って、すっ転んで頭蓋あぼんした事故あり。

というわけでメーカーの注意書きに「絶対に人は乗らないで下さい」と大きく書かれている。みんな結構平気で乗ってるけど。

おサルもいないわけではないけど少数派かな。やたらと見かけるのはタヌとイノシシだけど。

タヌのもこもこシッポとキツネのふかふかシッポと、どちらに魅力を感じるかは個人の自由。

ただタヌもリアルで見るとそんなに可愛げのあるものではない。

さて狸と狢も近代になってその呼び別けが確立したもので、今で言う狸も古くは「マミ」と呼ばれて、当時で言う狸とはまた別物であった。

というわけで化かすのは今現在狸と呼ばれている種族であると思われ。

235: 本当にあった怖い名無し ID:c3wcU8CP0
無知でスマソ。
>「そんな事知らん、タヌキに聞けや」
>「狐じゃなくてですか?」
>「ここは四国じゃ」
ここの意味がわからん。。。
単純に四国にゃ狐はいないって事?

236: お遍路さん ID:pzTUMIO/0
>>235
四国には
・狐と狸が妖術合戦をして、負けた狐が四国から追い出された。
・人々を困らす暴れ狐が弘法大師に退治されて「四国に鉄の橋が架かるまで帰ってくるな」と追い出された。
という伝説があるのです。

243: 235 ID:uNoWZbDt0
>>236㌧くす。
なるほど~そういう伝説があるのか。
個人的には2つ目の説が興味深いっす。238と同じ事オモタけどw
地元のおっちゃん達の間では、ごく当たり前のような感じで、そういう流れになるのかな?民間伝承が息づいてる感じがイイ。

>>241
タヌキの生態をぐぐってみると、木登りして果実を食べるとか。
あのずんぐりした体で木登りするなんてのが驚愕。
>四国では「ワケのわからない/名前のない妖怪その他」を総称して
>「タヌキ」って呼んでるとか、そういう事あるのかな?
そういえば、タヌキを「ムジナ」と呼ぶ地方もあって「ムジナ」といえばのっぺらぼうで人を化かすのが有名だけどこれも関係あるかも?

238: 本当にあった怖い名無し ID:INRDUwxf0
> 「四国に鉄の橋が架かるまで帰ってくるな」と追い出された。
おかえり狐タソ...

241: 本当にあった怖い名無し ID:O0/zDsSM0
飯食ってテレビ見てる間に… 皆様ご教授ありがとうございます。

なんとなく「四国にはタヌキ」ってイメージはあったのですが235氏に説明する自信はなく。

そういえばおっちゃん、「最近ミカン畑にイノシシがでる。イノシシは木の下の方のミカンを食うからわかる」って話をし出した。その後で「タヌキは頭が良いから、木に登って上の方の美味しいミカンを食う」って話した。

タヌキって木登るのか?ひょっとしたら登るのかもな…でもあれイヌ科の動物じゃなかったっけ?とか考えてるうちに次の話題になってた。

四国では「ワケのわからない/名前のない妖怪その他」を総称して「タヌキ」って呼んでるとか、そういう事あるのかな? ちなみに猿はいないそうだ(おっちゃん談)

242: 本当にあった怖い名無し ID:O0/zDsSM0
そういえば、小さいころ読んだ本で「昔四国にも狐がいたが、狐の大将が姫様に化けるというイタズラをしたため捕まり、殺される所を一族総出で謝罪して、四国から出て行くことになった」って話があったよーな

254: 本当にあった怖い名無し ID:VcvIyc6x0
今は瀬戸に鉄の橋がかかったから四国に狐いてもおかしくない


2
44: 本当にあった怖い名無し ID:fhiRLMyU0
むかし、むかしのことじゃ。

わしのじいさまのじいさまが山の夜道を、馬を引きながらタバコをぷかぷか葺きながら歩いておった。

じいさまは町へ定期的に野菜やらを売りにいっておってな、その帰り道じゃったんじゃ。

その晩、月は綺麗に見えるのに空気は何だか生ぬるかったそうな。


「すっかり遅くなっちしもうた…はよ帰りてぇのぅ」


それでなくともこの山には、いつの頃からか化生の物(化け物)が出るとの噂がある。

無理せず、町で一泊していけば良かった…とじいさまが考えていた矢先。


「これ、どうしたんじゃ」


急に馬が動かなくなってしもうたそうじゃ。

叩いても押しても引いてもダメで、まるでその先から一歩も進みたくないように、がんとして動かんかったそうな。

すると、急に肌寒い風が吹いて……気が付くと、目の前に見たこともない美人が立っておった。


「(たまげた…こんな夜更けに、若いおなごがどうしたんじゃろうか…)」

245: 本当にあった怖い名無し ID:fhiRLMyU0
立派な着物や綺麗な簪も目立つが、何よりそのおなごの目ん玉に驚いた。

まるで金物の様にギラギラと光輝いておったんじゃ…。


「(こ、この娘はまさか、山に住む…!?)」


化生の物かもしれん。今にとって食われてしまう…と思っておったじいさまじゃが、娘はじいさまが口に加えておったタバコを見るや、しげみの中に逃げてそれっきりじゃった。


「(た、助かったわい…ありゃあ、きっと蛇の化生じゃあ。蛇は火が嫌いじゃけんのぅ…タバコの火が消える前に、はよ山を降りな!)」


こうしてじいさまは一命をとりとめた。

あとで峠の茶屋の婆様に聞いたところ、あれはじいさまの考え通り、山の主の大蛇だったんと。

あれに会って助かったもんは滅多におらん、お前さんは運がいい…とのことじゃあ。

お前も、夜道で美人におうた時は気を付けるんじゃで。タバコに火ぃつけてやり過ごすことじゃ…。


父方の祖父(故人)から聞いた話。


242: 本当にあった怖い名無し ID:O0/zDsSM0
そういえば、小さいころ読んだ本で「昔四国にも狐がいたが、狐の大将が姫様に化けるというイタズラをしたため捕まり、殺される所を一族総出で謝罪して、四国から出て行くことになった」って話があったよーな

四国おもしろいな。≫219さんの香川県の五色台の話はちょっと聞いたことないですが

415: 本当にあった怖い名無し ID:UGJhx9Mk0
仕事の関係で横浜からS県S市にある社宅に引っ越してきた。

こっちに来て3ヶ月、ようやく周囲の環境にも慣れ、休日もまともに取れるようになった。

そんな土曜日の朝、身体を鍛えるのが趣味な俺は、ランニングコースにまだ足を踏み入れてないF山の方へ行ってみようと決め家を出た。

緩やかとはいえ延々と続く昇り道、思っていたよりキツイ。

それでも殆ど休憩をとらず2時間以上走り続けた。

すると、前方に集落が見えてきた。小川をはさんで30軒近い家が立ち並んでいる。


自販で飲み物でもと思い、集落の中に入ろうとしたとき、妙な悪寒に苛まれた。

土曜日の真昼間なのに人っ子一人見えず、車も通らない。

無音の状態が続く。かすかに水の流れる音は聞こえるが…

…今まで喧騒の街に暮らしていたんだ。田舎なら何も珍しくないだろう。

でも梅雨の合間の晴れ間なのに、どの家も窓を閉めきっている。

そして、ここは土地が安いのに、何故こんな辺鄙な場所に住んでいるんだ?という疑念が沸いてきた。


妙な圧迫感・・・それは僅かながら恐怖感に変わっていった。

俺は今きた道をダッシュ気味に走りだした。

416: 本当にあった怖い名無し ID:UGJhx9Mk0
月曜日、地元出身の同僚に馬鹿にされるのを覚悟の上で話した。

だが、意外にも彼は表情を一変、真剣な顔で話はじめた。

「あそこは行かない方がいいですよ。うーん、詳しいことは言えないんですけどね…」


上司にも訊いてみた。

「ああ、〇〇か?あんた霊感でもあるのかい。あそこは正月でも餅は突かないんだよ。何故って?餅が真っ赤になるからね」


それだけ話すと、これ以上は訊くなと言わんばかりに机の書類に目を落とした。

何故、いきなり餅つきの話?真っ赤??… あそこで何があったんだ???


後日、同僚の車に同乗していたとき

「今、通った空き地(集落から3キロ位離れた場所)、あそこにオートキャンプ場ができるみたいなんですよ。地元じゃ売買はおろか、足を踏み入れることさえ嫌がるのに・・・」


お目汚しスマン


418: 本当にあった怖い名無し ID:3SHQVFUS0
>>415,416
廃村なら話は簡単なんですけど、人が住んでたんですよね。

宗教団体か何かの集落でしょうか。

あと餅が赤くなるというのはどういうことでしょう?

赤い餅というと、一般には「先祖を尊び、厄を祓い、健康を願う」という、役立つ意味合いが強いと思うのですが。

…縁の下の血から餅(ボソ)

おすすめの関連記事