引用元: https://hobby7.5ch.net/test/read.cgi/occult/1129644145/


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221: 
雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ ID:joz1r2Z+0
友人の話。


彼の家近くの山中には廃病院がある。

といっても残っているのは基礎だけで、よくそこを散歩するそうだ。


ある日、地下に降りる階段を見つけた。瓦礫で巧妙に隠されていたのだ。

降りてみると途中から日の光は届かなくなっており、眼下は真っ暗。

更に降りようかどうしようか迷っていると、ふっと空気が生暖かくなった。

同時に、饐えたような臭いが地下の闇中より上がってくる。


 この下で何か死んでる?


次の瞬間、いきなり下の方からけたたましい吠え声が聞こえてきた。

階段一杯に反響する、おびただしい犬の声。

物凄い勢いで、階段を彼の方へ駆け上ってくる。

必死で階段を駆け上り外に飛び出した途端、声はふっつりと聞こえなくなった。

何かが追ってくる気配も既に感じられなくなっていたという。


今でも散歩は続けているけど、件の階段には近よらないよ。

そう言って彼は笑っていた。


208: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ ID:wl5xELYR0
友人の話。


彼女の実家は山村で米作りを営んでいる。

稲刈りも終わった頃、畦横の水路を掃除していた時のことだ。

作業している彼女の背後では、山と積まれた籾殻が燃やされていた。

燃やすといっても炎を上げて燃やすのではなく、線香のようにゆっくりと数日間かけて灰にするのだそうだ。


スコップと土嚢袋を手に掃除をしていると、場違いな声が背後から聞こえた。


 あぁ~~ぁ ふぃ~~ぃ


まるで中年男性が、風呂に肩までつかった時のような、気持ち良さ気な声。

ぎょっとして振り返ってみたが、薄い煙を上げる籾の他は何も見当たらない。

気にしないことにして作業に戻ったが、その後も同じ声を何回か耳にした。


何かが暖を取っていたのかな? そんなことを考えた。

以来、毎年籾殼に火を着けるたびに、その声を思い出すという。




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33: 本当にあった怖い名無し ID:A5sVz3H80
子供の頃、田舎に帰省中にあったこと。

裏山で遊んでいたら、ノウゼンカズラのような花を見つけた。

でも花の色はもっと毒々しい赤紫だった。

下にはたくさん蕾が落ちていた。それもノウゼンカズラのようだったので踏んでみた。
(ノウゼンカズラの蕾は踏み潰すとポフンと音がする。面白くて良くやっていた)

ぐぎゃ、と何だか人の声みたいな音がした。

え?と思って、試しにもう一つ踏んでみた。

きゃー!

今度は子供の悲鳴のような音だった。

一気に怖くなって逃げ出した。

人家の近くまで逃げてから、靴の裏は砂でこすって用水路で洗った。

白いゴム底には血みたいな色がしばらく残っていた。

怖くて、その後は山に行けなかった。


祖父母に言っても信じてもらえなかった夏の思い出。



374: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ ID:I27I86ss0
友人の話。


子供会のキャンプで、食事当番になった時のこと。

カレーを作るために野菜を煮込んでいると、知り合いの奥さんから言われた。

ここの森には芋泥棒が出るから、鍋には注意しててね。


何ですかそれ?と聞き返すと困ったような顔になり、とにかく鍋の側から離れなければいいから、と繰り返し言われたという。

あまり真剣に受け止めなかった彼女は、キャンプファイヤーの薪組立に興味を引かれ、灰汁取りが終わると少し火の側を離れてしまった。


鍋の前に戻ってき、そろそろルーを入れようかと蓋を取る。

中を覗き込んで違和感を覚えた。しばし経ってやっと気が付く。

芋や玉葱など野菜の類いが、根こそぎ失くなっていた。


皆に怒られながら、芋泥棒という名の意味や、知り合いの説明に困った顔の意味がやっと理解できたそうだ。

物足りないカレーを食べながら、どこかひどく悔しかったという。



11: 本当にあった怖い名無し ID:J5llborC0
子供頃、小さな山の麓にある町に住んでいた。

山へはよく遊びに行った。

級友がある日化石が出るところを見つけた!と言うので、理科に詳しい小学校の先生と、クラスの皆で出かけた。

結果化石ではなかった。何百年前かの植物が、粘土層に含まれているだけだった。

それでも硬く固まった粘土の塊を割ると、中に葉っぱが入っている。

面白くて、いくつかリュックに入れて持ち帰った。


その夜だった。

夜中に便所に行く為、リュックを置いていた玄関の前を通ると、何かが居た。リュックの側、暗い玄関のたたきに人ほどの黒い影がゆらゆら立っていた。

急いで電気をつけたが何もいない。

薄気味悪くて、親を起こす事も思いつかず、部屋に跳んで戻り布団を被って寝た。
(化石に成りかけのものを、持って帰ってきちゃったからだ。)

何故かそう思った。そう思ったが、山に返しに行かずにリュックごと、こっそり燃えるごみに出してしまった。

あれから20年程経つが、あれ以来怪異にはあっていない。


451: 本当にあった怖い名無し ID:J1hJgJgs0
夜、路地を歩いてると向こうから人が歩いてきて、お互い妙に意識してしまうことってあるよね。


その日はちょっとしたハイキング気分で、前から目をつけてた登山コースを歩いてみようと思ってた。

そしたら当日寝坊しちゃって、気付いたら午後。それでも我慢できずに行ってみたわけ。


結構メジャーな場所だから、道は踏み固められて、ヘンに曲がってもいない。

本格登山したい人は物足りないだろうけど、俺には十分だ。

登っているとすれ違う人が沢山いた。おそらく帰りの人だろうね。

こんな時間から登るの?って顔されて、ちょっと恥ずかしかった。

引き返そうかとも思ったけど、登り始めたし、無理矢理行ってみた。

上まで行って俺が帰ろうとしたときは、あたりは夕暮れで誰もいない。


急に怖くなってさ。

昼間は賑やかだったろう登山道も、放課後の校舎みたいな不気味さが感じられて。

でも、帰り道だからあとは急いで降りるだけだし、迷わず下山しはじめた。

足早に、ちょっと足を滑らせながら降りていると、道の向こうに人影を見つけたんだ。俺と反対に登ってくる人。

一本道のあちらとこちら、夕闇の中に俺とその人。


この違和感、わかるかな。

心臓がバクンッって跳ね上がって、汗がダラダラ出てきてさ。

なんだかわからないけど、このまま進んではいけない気がした。

けど瞬時に「今ここで立ち止まったら、相手に意識されるかもしれない」とも思った。

気にせずすれ違う、これが最善と判断したよ。


だけど、相手との距離がだんだん縮まるにつれ、足がすくんでくるんだ。

冷静になったら、やっぱりおかしいんだよ。この時間に登ってくるのは。

452: 本当にあった怖い名無し ID:J1hJgJgs0
俺、知らぬ間に立ち止まっちゃってた。進みたくないんだ。

そしたらさ、何故か相手も立ち止まるの。

俺の方からは相手の顔までは見えないけど、登山客っぽくはあったと思う。

そんで、じっと俺の方を見てるんだよ。いや、俺を、見てる。


でも、このままじゃ帰れないし、もう1Kmくらい歩けば人気のある場所に出れるはずだった。

気の迷いだと勇気を振り絞って一歩踏み出してみたらさ、その人もまた登り始めて。

で、俺がビックリして止まったら向こうも止まる。

既に俺の中では人間かどうかも疑わしい状態。

ダッシュで脇をすり抜けようとしたら、相手も俺に向かってダッシュし始めた。

それを見て慌てて止まれば、そいつもピタリと止まる。



そんとき顔が見えた。形は普通のオッサンだった。

でも、表情が笑ってるんだから怒ってるんだかわからないもの凄い顔だった。

で、全身が微動だにしないの。顔も能面みたい。


ヤバイヤバイヤバイって頭の中がぐるぐるして、

少し戻るけど別の道から降りようと思った。


予感はしてたんだ。走り出したらもう止まれないって。

案の定、踵を返してダッシュしたら、背後からもの凄い勢いで追いかけてくる誰かの足音が。

もともと疲れてたから、足は遅々として進まない。てんぱっちゃって。

でも、追われるから走った。


気付いたら下山できてた。振り向いても、誰もいなかった。

それが何かトラウマでさ、人気の無いところで人とすれ違うのが怖い。


290: 聞いた話 ◆UeDAeOEQ0o ID:LuiSAXYO0
聞いた話。


夏のある日、セミの鳴き声がシャンシャンと響き渡る裏山で、男が薮の整理をしていた。

途中、チェーンソウの燃料が切れそうになったので、一旦スイッチを切って止めた。

エンジン音が途切れてしんとなった薮の中、男の背後でカサ…カサ…と軽い足音がする。

てっきり誰かが登ってきたのかと思って振り向こうとした男の手の中で何もしていないのに、突如ヴァンッヴァンッとチェーンソウが動き始めた。

慌てて正面に向き直ると同時に、背後の地面がドスンッと揺れる。

男が再びチェーンソウを止めて振り向くと、目の前に背丈よりも大きな岩があった。

あっけにとられる男の耳に、さっきまでの静寂が嘘のようにセミしぐれが鳴り響いた。


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