引用元: https://love6.5ch.net/test/read.cgi/out/1221064689/
210: 底名無し沼さん 2010/04/25(日) 22:13:36
山歩きを始めてから1年ぐらい経った冬の八ヶ岳の体験です。
晴れた日こそ有りませんが、まあ天候が急変して停滞をするような事はないと一人り若さに任せて縦走を続けていたときのことです。
主峰赤岳の頂上直下に差しかかった頃から横殴りの吹雪に変わり視界が2・3mぐらいになりました。
幸い、なんとか迷わず赤岳頂上に立つことができましたが初めての冬山、緊張の連続です。
体力には自信が有りましたが、視界がまったく効かずまつ毛が凍り付くなんて、初めての体験でしたので私は、ここでも休まず慎重に下山に取り掛かりました。
頂上付近の悪場を中山側に10m程下った、そのとき、突然右側から大きな声で「オォーイ、オォーイ」と聞こえたのです。それは今まで聞いたこともない悲痛な声です。
私は思わず立ち止まり「こっちだー」と呼びかけそうになりましたが、「オーイ」の声は真横数十mから聞こえるかと思えば下の方だったり、そのずーと後ろの方で聞こえたりしています。
当時のザイルの長さは40m(1ピッチ)でしたから、一つのパーティでないことは明らかです。
しかも「オーイオーイ」の繰り返しで会話になっていません。
私は気になって、気になってしかたありませんでしたが、まあ急な壁を登るような人達だから大丈夫だろう。
複数パーティなら無線機ぐらい持っとけよとか色々思いながらも心の中で「ガンバレもう少しだ」とエールを送りました。
晴れた日こそ有りませんが、まあ天候が急変して停滞をするような事はないと一人り若さに任せて縦走を続けていたときのことです。
主峰赤岳の頂上直下に差しかかった頃から横殴りの吹雪に変わり視界が2・3mぐらいになりました。
幸い、なんとか迷わず赤岳頂上に立つことができましたが初めての冬山、緊張の連続です。
体力には自信が有りましたが、視界がまったく効かずまつ毛が凍り付くなんて、初めての体験でしたので私は、ここでも休まず慎重に下山に取り掛かりました。
頂上付近の悪場を中山側に10m程下った、そのとき、突然右側から大きな声で「オォーイ、オォーイ」と聞こえたのです。それは今まで聞いたこともない悲痛な声です。
私は思わず立ち止まり「こっちだー」と呼びかけそうになりましたが、「オーイ」の声は真横数十mから聞こえるかと思えば下の方だったり、そのずーと後ろの方で聞こえたりしています。
当時のザイルの長さは40m(1ピッチ)でしたから、一つのパーティでないことは明らかです。
しかも「オーイオーイ」の繰り返しで会話になっていません。
私は気になって、気になってしかたありませんでしたが、まあ急な壁を登るような人達だから大丈夫だろう。
複数パーティなら無線機ぐらい持っとけよとか色々思いながらも心の中で「ガンバレもう少しだ」とエールを送りました。
212: 底名無し沼さん 2010/04/25(日) 22:57:31
その時です。ふいに視界が晴れ、真っ白な光が辺りを包みこみました。
冬山の天候がときに激変することは知っていましたが、こうまで鮮やかに切り替わるとは思いませんでした。
見上げると赤岳の上に聳える雲の峰、その切れ間から後光のようにまばゆい光が降り注ぎます。
まるで極楽を見上げているかのようでした。
そして驚くべきことに、その切れ目、天空はるか上から一本の長い長いザイルが降りてきているのです。
あり得ない光景に、ザイルの行く先を無意識に目で追っていた私はあやうく転落しそうになりました。背筋が凍りつきました。
真冬とは思えない襤褸をまとった亡者のような形相の人の群れが、ザイルをゴボウ抜きでよじ登っているのです。
ピンと張り詰めたザイルは今にも切れそうです。
「おーい、おーい!おーい!!!」
悲痛な声が一段と高まったと思うやいなや、ぶちっ!
先頭の、ひときわ悪人面をした亡者の手先でザイルが切れました。
「うわああああああああぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………」
ザイルに連なる亡者たちは雲の間に木霊する叫び声を残し、足元の雲海へと飲み込まれてゆきました。
「多い、って言ったのに…」
どこからともなくぽつりと聞こえてきた声を最後に視界はふたたび白く閉ざされ、私は吹雪の悪場に一人呆然と残されたのでした。
冬山の天候がときに激変することは知っていましたが、こうまで鮮やかに切り替わるとは思いませんでした。
見上げると赤岳の上に聳える雲の峰、その切れ間から後光のようにまばゆい光が降り注ぎます。
まるで極楽を見上げているかのようでした。
そして驚くべきことに、その切れ目、天空はるか上から一本の長い長いザイルが降りてきているのです。
あり得ない光景に、ザイルの行く先を無意識に目で追っていた私はあやうく転落しそうになりました。背筋が凍りつきました。
真冬とは思えない襤褸をまとった亡者のような形相の人の群れが、ザイルをゴボウ抜きでよじ登っているのです。
ピンと張り詰めたザイルは今にも切れそうです。
「おーい、おーい!おーい!!!」
悲痛な声が一段と高まったと思うやいなや、ぶちっ!
先頭の、ひときわ悪人面をした亡者の手先でザイルが切れました。
「うわああああああああぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………」
ザイルに連なる亡者たちは雲の間に木霊する叫び声を残し、足元の雲海へと飲み込まれてゆきました。
「多い、って言ったのに…」
どこからともなくぽつりと聞こえてきた声を最後に視界はふたたび白く閉ざされ、私は吹雪の悪場に一人呆然と残されたのでした。
215: 底名無し沼さん 2010/04/25(日) 23:26:25
そのときは自分の事で一杯いっぱいであり初心者の私にできることは、ただ迷わず中岳のコルを目指すことです。
視界は相変わらず2mぐらいの最悪です。頂上から50mほど下った頃でしょうか、その「オーイオーイ」という声はプツリと止み、稜線を吹き抜ける風の音だけでした。
やがて中岳のコルへ着くと○者小屋山荘に続く膝までの踏み跡をたどり、無事目的の赤岳○泉テント場つきました。
テント場のその夜、9時頃だったと思います。「ドスンドスン」という音で目を覚ましました。
私はツエルトの隙間から顔を出し回りを見ましたら、まだ明かりの点いているテントが幾張かあります。
春に来たときもそうだったが、まだ起きていて、誰かが小用をしているものと思い、またシュラフの中に戻りました。うとうとして次に目を覚ましたのもドスンドスン」という音です。
しかもその音は何人かが私のツエルト周りを交互に歩き回っているような状態です。
あまりにも常識のない連中だなと思い、注意してやろうと外に出てランタンを照らし、まわりを見ましたが誰もいません
他のテントもみんな消灯しています。
念にはと思い水場まで行きましたが、雪をかぶった沢からゴーゴーと水の流れる音だけで人の気配は、まったくありません。
その後も俺の眠りの邪魔をする奴に文句を言ってやろうとしましたが、やっぱり誰もいません。
寒いのでさすがに三度目には、外に出ませんでしたが一晩中「どすんどすん」「ズッー、ズッー」と
人の歩く気配で眠れませんでした。
無事八ヶ岳縦走から帰って、先輩に話したところ「ニコニコして」そうだろ、あそこの上の氷暴のかかる○○沢でな若い女の遭難遺体が出てな! 下半身がまだ見つかってないだと笑っていました。
それから真顔で「山でオーイ」と呼びかけら返事したら遭難するゾ・・・そういう時はヤッホーと応えるんだと言いました。
古い話しですが私の不思議な体験です。
視界は相変わらず2mぐらいの最悪です。頂上から50mほど下った頃でしょうか、その「オーイオーイ」という声はプツリと止み、稜線を吹き抜ける風の音だけでした。
やがて中岳のコルへ着くと○者小屋山荘に続く膝までの踏み跡をたどり、無事目的の赤岳○泉テント場つきました。
テント場のその夜、9時頃だったと思います。「ドスンドスン」という音で目を覚ましました。
私はツエルトの隙間から顔を出し回りを見ましたら、まだ明かりの点いているテントが幾張かあります。
春に来たときもそうだったが、まだ起きていて、誰かが小用をしているものと思い、またシュラフの中に戻りました。うとうとして次に目を覚ましたのもドスンドスン」という音です。
しかもその音は何人かが私のツエルト周りを交互に歩き回っているような状態です。
あまりにも常識のない連中だなと思い、注意してやろうと外に出てランタンを照らし、まわりを見ましたが誰もいません
他のテントもみんな消灯しています。
念にはと思い水場まで行きましたが、雪をかぶった沢からゴーゴーと水の流れる音だけで人の気配は、まったくありません。
その後も俺の眠りの邪魔をする奴に文句を言ってやろうとしましたが、やっぱり誰もいません。
寒いのでさすがに三度目には、外に出ませんでしたが一晩中「どすんどすん」「ズッー、ズッー」と
人の歩く気配で眠れませんでした。
無事八ヶ岳縦走から帰って、先輩に話したところ「ニコニコして」そうだろ、あそこの上の氷暴のかかる○○沢でな若い女の遭難遺体が出てな! 下半身がまだ見つかってないだと笑っていました。
それから真顔で「山でオーイ」と呼びかけら返事したら遭難するゾ・・・そういう時はヤッホーと応えるんだと言いました。
古い話しですが私の不思議な体験です。
216: 底名無し沼さん 2010/04/25(日) 23:57:35
林業の仕事で現場に一晩泊る事に。
山いちいち降りてたら面倒だから、早朝からヘリが来て集材する
一人仕事はこんなモン
小屋なんか無いからテント
寝ようかと思ったら
ダァーン!!ピューン!!テントに穴が
散弾?
『すまねぇ ケガねぇか?』
鹿狩りの季節は危ない おお。
山いちいち降りてたら面倒だから、早朝からヘリが来て集材する
一人仕事はこんなモン
小屋なんか無いからテント
寝ようかと思ったら
ダァーン!!ピューン!!テントに穴が
散弾?
『すまねぇ ケガねぇか?』
鹿狩りの季節は危ない おお。
217: 底名無し沼さん 2010/04/26(月) 00:13:35
>>216
まじ?
まじ?
218: 底名無し沼さん 2010/04/26(月) 01:13:19
>>216
テントは弁償かい?
テントは弁償かい?
219: 底名無し沼さん 2010/04/26(月) 01:41:15
>>216
いちばん怖かったお
いちばん怖かったお
おすすめの関連記事
- 【悲報】 山で遭難した奴が見た幻覚、やばすぎる
- 【山岳怪異譚】 冬山のビバーク
- 【山岳怪異譚】 兄嫁から聞いた話 山の中の古びた中華料理屋
- 【山岳怪異譚】 T岳の獣道の先にあったもの
- 【山岳怪異譚】 山で出会ったハイヒールの女
- 【山岳怪異譚】 山奥の無人のテント
- 【山岳怪異譚】 生駒山の登山道で会った女性と
- 【山岳怪異譚】 鼠の天麩羅
- 【山岳怪異譚】 ビデオメッセージ
- 【山岳怪異譚】 変なものを見てしまった。
- 【山岳怪異譚】 ヤマノケ
- 釣りで経験した怖い話 第2話 その1
- 二度と生きては出られない…“富士の樹海”の真の恐ろしさとは?
- 日本ってもう未踏の地とか謎の集落とか無いの?
- 【科学】「ディアトロフ峠事件」雪山での9人の不可解な死 その発生原因について研究結果が発表される
- 【山岳怪異譚】 兄嫁から聞いた話 山の中の古びた中華料理屋
- 三毛別のヒグマ事件みたいな獣害事件のWikipedia 【1】
- 【山の怖い話】森を回遊するフクロウの鳴き声を録音してたんだが… 山でのソロキャンプは怖いわ
- 都市伝説との奇妙な一致 心霊スポットで消えた少女2人が遺体で発見 富山・坪野鉱泉
- このキャンプ場のレビュー怖すぎワロテッツァwwwwww
- [助けてくれ]家の近くの山が祭りかもしれない
ぜひフォローお願いします!
【PR】アウトドアの最新ニュースも
完全無料で、話題のニュースがすぐに読める【スマートニュース】


コメントする